猫とワタシ

ご供養物語

2014年6月 大日如来さまに導かれて始まった 広く深い故人のご供養のお話

この記事のみを表示する62番目は紀代之進さん

供養

 ご供養が楽しい というと語弊があるでしょうが、また一人 こころ軽く光の元へと還っていただけた と思うことが、とても嬉しいです。

さて 今夜ご供養を希望されたのは、まだ 幼さの残る方でした。

お名前は 紀代之進さんと仰います。

どうされましたか?

私の名前は 紀代之進と申します
皆は 紀代さま とか 若さまと呼んでおりました

父を知らずに育ちました
母のことも知りません
あとから思えば、祖父母にあたるような年齢のものたちが、私の世話をしてくれました

屋敷から一歩も外へ出たことがありません
同じ年代の子供にも 会ったことがありません

それでも 毎日決まったことを 言われた通りにやって生きていました

ある日 あれは私が6歳の誕生日を迎えた朝のことでした
切腹を仰せ付けられました

切腹が何かもわからないまま 気が付けば私は死んでいました

私は何のために生まれたのですか?
何のために 生きたのですか?
そして 何のために死んだのですか?

それを知るまでは光の元へと還ることが出来ません


はきはきと そう仰いました。

どうしましょう? と上の方に聞いてみました。

当時の身の回りの世話をしていた者を呼びなさい

そう教えられましたので、じいやに来てもらいました。


そうですか・・・
若さまがそう 仰るんですね
無理もない・・・

じいやさんは 次のような話をしてくれました。

若さまは 殿様のお子でしたが、跡目は取れない立場のお方
それでも もしものことがあれば、と大切にお育て致しました

ほぼ 同時に男のお子が生まれたのです
あちらが跡目をとることはわかっていましたが、それでも事故があれば 紀代之進さまの世になります
ですから あちらとまったく同じようにお育てしました

しかし 存在を他のものに知られては困る
ですから、お屋敷の外に出ることはありませんでした
すべて おとなが若さまのお相手をしていました

それが あちらに非がなく殿様が後継ぎとする とはっきり仰せられたので、若さまは用無しになってしまったのです

切腹・・・

それも素直に決行なさいました

不憫で不憫で・・・

そう 涙を流しました。

それでも 若さまは なぜ? と仰っておいでなのですね?
それは 異なこと
なぜ? 
どうして?
そういう言葉は、一度も使われたことがありませなんだ

そう話しているとき 紀代さまが出て来られました。


そういうことだったのか

こちらに来てから いろんな人にいろんなことを教えてもらった
私の生き様を話すと ほとんどのものが 今の話と同じようなことを言った

だから きっとそういうことだろう とわかっていたのだが、それでも はっきりと知りたかった

若さま・・・


こちらで永く居たから、じいたちに教えてもらったこと以上のことを 私は学んだのだぞ^^

そう言って 紀代さまは高らかに笑いました。

さあ もう用が済んだから 私は一足先に還るぞ

そう言ったかと思うと、一足飛びに光の元へと還っていきました。

ふう・・・

大きなため息をつき、ありがたいことです・・・ そう言うと、じいやはゆっくりと光の元へと還っていきました。


ありがとうございます(^人^)
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