猫とワタシ

ご供養物語

2014年6月 大日如来さまに導かれて始まった 広く深い故人のご供養のお話

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この記事のみを表示する60番目は高子さん

供養

なぜなの? と思うほど りんどうが元気で 綺麗です。
少しアングルを変えて 写真を撮ってみました。

りんどう6y07


このりんどう、10月16日に買い求めたものです。
これまでに 5~6つ茶色く変色したものを取り除きましたが、まだまだ 小さな蕾が膨らんでくるのです。

その後買い求めた孔雀草も 綺麗に開きました。

そんな今日は、果物がなかったのですが炊きたてのご飯でご供養させていただきました。


 今夜ご供養を希望されたのは、高子さんと仰る女性です。

白地に淡いピンクやブルー イエローの大き目なかすり模様が夏の装いにも思えますが、着物姿の素敵な方です。

申し訳ありませんが、足を崩させてください

すぐにそう言われ、正座を崩して座られました。

どういうことでしょう?


 私は早くにふた親を亡くしました
炭鉱の町で生まれ 炭鉱の町で親を亡くし、そして学校を卒業して私も働いたその炭鉱で、足が不自由になりました

その炭鉱も私がまだ10代の頃 廃坑になり、町の人たちと一緒に都会に出ました
そこで私は 住み込みのお手伝いさんになったのです

煤だらけできつい仕事をしていたことを思うと、慣れないことをお手伝い頭のおばあさんに叱られることも多くありましたが、とても楽しく過ごしました

そこには、私よりも 少し年上のお坊ちゃまがいらっしゃいました

そのお坊ちゃまと見交わす目と目が なんともロマンチックで 幸せな思いでした

しかし 戦争が私たちの仲を引き裂いたのです

お坊ちゃまは戦地に赴きました

お手伝いさんたちはみな 疎開して私と旦那さまだけになりました
そんなとき 旦那さまが仰ったのです

夫婦にならないか と

奥さまは既になく、お坊ちゃまも生きて帰るかどうかわからない
そんな状態でしたから、高子に渡したい と仰ったのです

親もなく 兄弟姉妹も頼れる親戚もいなかった私は、こんな幸せがあるのか と頬をつねりました

夫婦になる事が どういうことか しっかり知らないまま 旦那さまと結婚しました
旦那さまは私の身体を無垢の状態から おんなへと 変えてくださいました
めくるめく世界を 私たちは楽しみました

不謹慎と言われても それしか なかったのです


やがて 戦争が終わり、お坊ちゃまが帰ってこられました
お手伝いのつもりで 私に用を言いつけたとき、旦那さまが仰いました

高子はもう お手伝いではないのだ
おまえの母親なのだから、大切にするように

お坊ちゃまの驚きようは 言葉では言い表せません

しばらくすると 家を出て行かれました
そのまま 消息が途絶えました

お坊ちゃまに裏切った と思われたままなのが切ない
本来なら お坊ちゃまが相続するはずのものを私が受け取ったことも 申し訳ない

高子さんはそう言って 涙を拭きました。


わかりました では お坊ちゃまに来ていただきましょう

その方は高志さんと仰いますが、いかにも成功者 といった風情で現れました。
高子さんのお話を伝えると こんなことを言われました。


母とは いえ 高子とは特に言い交した仲ではありませんでした
ですから 誰と添い遂げても私に文句はありません
ですが、父親と夫婦になっていたことは 本当に驚きました

同じ家の中で、私より若い女性を母親と呼び、父親がその女性を愛するさまを想像するのは酷でした
だから 戦友を頼って家を出ました

結果 戦友たちと事業を起こし、成功したのです
戦友の妹を妻にし、子供も生まれ とても幸せに暮らしました


そうでしたか・・・
高子さんとも お話し下さいね

高子さんは気恥ずかしそうに 出て来られました。
思いは 目と目を見交わし ロマンチックな気分を味わっていた 乙女の頃に戻っていたかもしれません。

あなたにお返ししなければ と思いながら、消息を掴むことが出来ないまま こちらに来てしまいました


ああ そのことですね
おかあさんが亡くなってしばらくしたころ 幼馴染に町で声を掛けられました
そして 父もあなたも亡くなったことを知らされました

ですから その後の片付けはみな 済ませてあります
何も 心配には及びません

高志さんはそう言って 笑顔をみせました。

そっと手を出す 高子さん。
その手を 高志さんはしっかりと 握りました。

ありがとうございました
幸せになってください

高子さんがそう言うと、高志さんも返しました。

私の方こそ 父の面倒を見てくださって ありがとうございました
次の世では 幸せになってください


そっとつないだ手を離すと、静かに高子さんは光の元を目指しました。

しばらくして 高志さんも光の元へと還っていきました。


ありがとうございます(^人^)





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