猫とワタシ

ご供養物語

2014年6月 大日如来さまに導かれて始まった 広く深い故人のご供養のお話

この記事のみを表示する58番目はうたさんとおうたさん

供養

うたさん

16日に買ってきたりんどうが いまだに綺麗に咲いています。
実に 不思議なことですが、本当に綺麗に咲いているのです。

そこで 柿をお供えして、ご供養をさせていただきました。

58番目は、うたさん と仰います。
少し足が不自由なようで、腰も少し曲がっています。

そのうたさん、開口一番 こんなことを言われました。

私のようなものでも、ご供養いただけるのでしょうか?

もちろんですよ と思わず うたさんの手を取りました。
すると、うたさんのお顔が鬼の形相に変わりました。

思わず ギャーッと声をあげそうになりましたが、そこは抑えて・・・

何事もなかったかのように、お話を伺うことにしました。


私は子どものころから 不思議な子だ おかしな子だ と言って遠巻きにされていました

独り言を言う とか 時々 顔付きが変わる と言われていました
でも、年ごろになり 結婚の話が出るころにはそういうこともなくなり、誰も思い出さなくなりました

子が出来、育て、そして巣立っていきました
夫も亡くなり ひとりになったら、昔のおかしな癖が出るようになったのです

家に居るときはなんでもないのに、外に出るとそれは暴れます
暴れて 人を傷つけるようなこともしました
そうなると 私の姿を見ると誰もが 家に入ったり、別の道を通ったりして避けるようになりました

寂しい余生でした・・・

うたさんは その鬼のように見えるその人を なんと呼んでいるのですか?

鬼 です
だって その通りでしょ!

そうかもしれませんが、少し気の毒です、おうたさん と呼ばせていただいてよろしいですか?

ええ どうぞどうぞ

そこで おうたさんに話を聞きました。

おうたさん あなたはうたさんを困らせているようですが、ご存知ですか?

いえいえ 私はうたを助けているのです
でも どんどんうたは ひとりになっていく・・・
どうしたものか と考えていました


いったい どういうことでしょう?

私が外で村人を襲う
それを うたが助ける
そうすると 村人は、うたを良い人だと友達になってくれるでしょう

でも みんな逃げるようになってしまった
どうして うたと友達になってくれないの?
友達だった人さえ うたを避けている

いったい なにが悪いのか・・・

おうたさん、それはちょっと違うようですよ
私には おうたさんがみえました
ですから 名前も付けさせてもらいました

でもね、村人でおうたさんがみえる人は ほとんどいません

えっ 居ないのですか?

はい、誰もおうたさんを見ていないのです
ですから、いつも うたさんがひとりで暴れている
そして ひとりでなだめている

これでは うたさんは良い人になるどころか おかしな人 ですよね

おうたさんは うなだれてしまいました。

そうだったのね・・・
うたのために良かれと思ってやっていたのに・・・
それが うたをおかしな人 と見られる原因だったなんて・・・

うた ごめんなさい
本当にごめんなさい


おうたさんは、うたさんの手を取り 涙を流しながら 謝りました。

おうたさん
良いのよ
あなたがそんな気持ちだったなんて、私は知らなかった
それにね 私もおうたさんの姿がみんなに見えていない ってこと 
気が付かなかったのよ

うたさんは笑いました。

なんて 滑稽だったでしょうね

ふたりで暴れる役となだめる役のはずだったのに、ひとり芝居だったなんて・・・


笑いながら、うたさんとおうたさんは泣きました。

おうたさんには、うたさんの身体からしっかりと出て来ていただき、光を浴びていただきました。

来世は お互いが幸せになってくださいね^^

うたさんとおうたさんは 手を繋いで、楽しそうに話をしながら 光の元へと還っていきました。



おうたさんは、双子として生まれるはずでしたが途中で うたさんに吸収されてしまったそうです。

身体はなくなっても 魂はそのまま残ったようで、幸せな時にはじっとしていましたが、うたさんがため息をつく回数が増えると 泣いた赤鬼のお話よろしく、村人の前で 悪い鬼の役をやったようです。

笑ってしまっては失礼ですが、村人たちはさぞや 不思議な思いで見ていたのでしょうね。
それにも やっと気が付いて・・・

来世は うたさんも おうたさんも それぞれが幸せに生きてくださることでしょう。


ありがとうございます(^人^)
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