猫とワタシ

ご供養物語

2014年6月 大日如来さまに導かれて始まった 広く深い故人のご供養のお話

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供養

55番目は ミサコちゃん。

55番目のミサコちゃんのご供養は、6月15日でした。
久し振りに、と言いますか、初めての少女だったように思います。

小学校3~4年生でしょうか、ランドセルは背負っていないのでわかりません。

いきなり ジェットコースターのような 丸太のようにも見える乗り物のようなものが、すごいスピードで私の左わきをすり抜けていきました。

そこには、中学生くらいの少年の後ろにしっかりとしがみついた ミサコちゃんがいました。
この時はまだ ふたりとも楽しそうに笑っています。


ミサコちゃんとこの少年は幼馴染でした。
ある日光の乗り物のようなものに、少年が遭遇しました。

そこへ通りかかったのがミサコちゃんです。

うぁあ すごい!
私も乗りたいな~

ミサコちゃんがそう言ったので、少年は自分の後ろにミサコちゃんを乗せて、そしてその乗り物は走り出しました。

すべての景色がびゅんびゅん後ろへ飛んでいきます。
最初は面白かったのですが、深い森に入り、その森を抜けたかと思うと 次はただただ青い海を何時間も走ります。

だんだんとミサコちゃんは退屈になってきました。

ねえ ミサコもう降りる・・・

そうは言っても、ブレーキのようなものはどこにも付いていません。

ねえってば! もう降りたいの 降ろしてよ!

ミサコちゃんは泣き出しました。
ふと気が付くと、少しスピードが落ちていて 見慣れた地形が見えてきました。

少年は、しがみついているミサコちゃんの手を無理やり剥がすと、思い切り乗物から突き落としました。

きゃー

するとまた 乗り物のスピードはぐんぐん速くなっていきました。


さて ミサコちゃんですが・・・


何日も経ったのにちっとも帰ってこないミサコちゃんを、村の人々は根気よく探していました。
神隠しにあったのだろうか と噂する人もいましたが、何の痕跡も残さずミサコちゃんはある日突然姿を消したのです。

ある日山仕事に出掛けた村の人が、ミサコちゃんを見つけました。

杉の木の枝にたくさんのカラスが止まっていることに気が付き、そこに何かがある と知ったのです。
人を呼びに戻り、その木に登ってみると、そこでカラスが見ていたのは息絶えたミサコちゃんでした。


私とおにいちゃんは、ただ面白そうだな とその乗り物に乗ったのです
何がどうなっているのか、何のためにそこにあったのか まったくわかりません
おにいちゃんが先に乗っていたので、私も急いで乗りました

後はすごいスピードで走りだして・・・

最初は楽しかったけれど、いつまで経っても止まらない
怖くなって、おにいちゃんに降りたい と言ったのです

でもおにいちゃんは止めることが出来ませんでした

それでも見慣れた景色が近づいてきたので、おにいちゃんは私を突き落としてくれたのです

でもおにいちゃんがその後どうなったのか? 私は知りません
おにいちゃんにありがとうと言いたいのに、おにいちゃんは今もあの乗り物で飛んでいるのでしょうか?


ミサコちゃんはとても不安そうでした。

話はわかりました と、木の実を渡し、おにいちゃんを呼び出しました。
おにいちゃんは既に 亡くなっていました。

ミサコちゃんから話は聞きました
あなたからもお話を伺ってよろしいですか?


はい、私にも何がなんだか いまだにわかりません
あの日 目の前に光の乗り物のようなものが現れました

誰も乗っていないのに、ふっと目の前に現れたのです
なんだろう と思い乗り込んだところへ ミサコちゃんがやって来ました

ミサコちゃんも目を輝かせてすぐに乗ってきました
そして僕の腰をしっかりと掴んだとき、乗り物がゆっくりと動き始めたのです

最初は楽しかった
地面を走るのではなく、地上から少し離れたところを走って いえ 飛んでいました
上がったり 下がったり・・・
木があればそれをよけ、山があればグーンと一気に登る

本当にワクワクしました

でもいつまで経っても止まる気配がありません
ミサコちゃんだけじゃない 僕も怖くなりました

でもハンドルもブレーキも 何もついていないんです

仕方がないので、地面が近づいたとき 思い切ってミサコちゃんを落としました

そうでしたか・・・
その後あなたはどうされたのですか?

どれだけの時間 あの乗り物に乗っていたのかわかりません
何も食べず 何も飲まず
寝ることさえできませんでした

それでも おなかが空いた とも、疲れた とも思わない
不思議な感覚でした

やがて 海に差し掛かったとき、僕は急に乗物から落ちたんです
海の真ん中に 誰にも知られず 誰にも伝えることが出来ないまま 沈んでいました

そうでしたか・・・

少年にも木の実を渡し、食べてもらっているとミサコちゃんがやって来ました。

おにいちゃん!

ミサコちゃん!

ふたりはしっかりと抱き合いました。
そして お互いがどうなったのかを話し合いました。

おにいちゃんに会えて 良かった!

ミサコちゃんが村の人たちに気付いてもらえて良かった!

ふたりはにっこり 笑いました。
そして 手を繋いで、光の元へと還っていきました。


ふたりを見送った後、大日如来さまに聞いてみました。

あの乗り物はなんだったのですか?
何のために ふたりは乗せられたのですか?

まだ知らずともよい

大日如来さまは静かにそう仰ると 静かに去って行かれました。


ありがとうございます(^人^)
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