猫とワタシ

ご供養物語

2014年6月 大日如来さまに導かれて始まった 広く深い故人のご供養のお話

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この記事のみを表示する53番目は雄一郎さん

供養

 53番目は、雄一郎さんです。名字も教えていただきましたが、ここではお名前だけ。

昭和の初めの頃のお話のようです。
坂道をバンカラな学生さんといった風体の雄一郎さんが坂道を登ってきました。
友人と一緒でしたが、途中で別れ雄一郎さんは右手の路地に入っていきました。

暫くすると、荒んだイメージの建物が現れました。
躊躇することなくその建物に入っていく 雄一郎さん。
彼がそこで見ていたのは、ひとりの女性でした。

そっと肩に手を掛けられて振り向くと、白衣を着た医者が立っており雄一郎さんに言いました。

逢っていきますか?

その問いに返事もせず、雄一郎さんは足早に去っていきました。

それで?
どうされたいのですか?

私には精神病患者の母がいました
私にそのことを教えたのは、実の母だと思っていた人です

病院に行っても私は母に何も言葉を掛けることも出来ず、名乗ることもせず・・・
そのことを母に詫びたい
と同時に、なぜその事実を私に教えたのか?

母だと思っていた女性に恨み言のひとつも言いたいのです
私は、自分の母親が精神病だというプレッシャーに負けて、自分も精神病患者として生きましたから


そうですか
プレッシャーに負けた と自覚しておられるのに、恨み言を言いたい と言われるのですね?
わかりました

まずは、精神病院におられた実の母 という人に来ていただきましょう


その女性がやって来ました。
お綺麗な方ですが、あまり話はされません。

あなたの息子さんだと仰っていますが・・・

えっ 私は子供を産んだことはありません
何かの間違いでしょう

あらあら・・・

念のため、病院の医師にも来ていただきました。

確かにあの患者さんは、妊娠したことはありませんよ


どういう事でしょう?

雄一郎さんもきょとんとしておられます。

では あなたが長い間母親だと思っておられた女性に来ていただきましょう


その女性が来られました。

事の顛末をお話すると、バツの悪いお顔になりました。


実は・・・
雄一郎は私の息子です
でも、夫と結婚した時既に身籠っていまして・・・

結婚後生まれた雄一郎の弟が、本当の夫との息子なので彼に跡目を継がせたかったのです
その為に、でっち上げました
出て行ってくれればそれで満足でしたが、彼も精神を患ったので弟が跡目を継ぐのには何の問題も無くなったわけです


なんだか ひどいお話ですね・・・


はい、雄一郎には申し訳ないことをしました


雄一郎さんにも来ていただき、申し訳ありませんでした と謝りました。
雄一郎さんは、病気になったのは自分の弱さでもあった、と素直に謝罪を受けました。

そこへ父親もやって来て、雄一郎さんを抱きしめると一緒に 光の元へと還っていきました。

母親も還るはずでしたが、どうにも上がることが出来ません。

改めてお話を伺いました。


まだ何か お話された方が良いようですね?


騙すことは出来ないのですね・・・

観念されたように、話を続けられました。


先ほどの話も嘘です
雄一郎は、夫の子供です
弟の方が、実は私の愛人の子供でした

年齢の離れた夫より、私は若い男に惹かれ 身籠りました
幸い 夫は私を信じていましたから、何の疑いもなく二男として認知しています
老い先短い夫、それに比べて一緒に過ごす時間が長いだろう愛人

それなら、跡目を継がせるのは愛人との子の方が良いと思ったのです

ですから、夫の子である雄一郎を排除しようとしました


なんてこと・・・
随分と身勝手な方ですね・・・


結果、愛人との子が跡目を相続しましたが、彼は私を相手にしませんでした


おやおや

と此処で、愛人との子供さんに来ていただきました。


父は、私が父と呼ぶのは身勝手な母の愛人ではなく、きちんと育ててくれた人のことですが・・・
父は、すべてを知っていました
私が本当の子供でないことも 見抜いていましたが、兄がいなくなった以上私に託すより他に方法がありませんでした

私は父を尊敬していましたし、すべてを教えてもらいました

父と兄には、本当に申し訳なかった と思います


いえいえ あなたには何の罪もないですよ
そのことは、お父さまもご存知です


そういった話を母親はすべて 聞いていました。


申し訳なかったわね・・・


もう 済んだことです

二男さんはあっさりと答えました。
そして、母親の手を取ると、一緒に光の元へと還っていかれました。


ありがとうございます(^人^)


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