猫とワタシ

ご供養物語

2014年6月 大日如来さまに導かれて始まった 広く深い故人のご供養のお話

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この記事のみを表示する27番目 正造さん

供養

 少し空きましたが、27番目の正造さんのご供養をさせていただきました。
まさぞうさん とお読みします。

 正造さんが出てこられる前に、ご供養を待っておられる皆さんがざわめきました。なんだろう と思っていたら、往年の日本の母との呼び名も高い ある女優さんでした。

 しかし どうも様子がおかしい・・・

 生きざまをみせていただいても なんだか腑に落ちないので、お芝居ではなく本当のことを教えてください と伝えました。
それでも 落ち着かないので、私はいったん席を立ち水を飲み、座りました。

そして改めて今夜ご供養させていただく方に出て来ていただきました。その方が正造さんです。



 正造さんは、ぎっちらこ と手漕ぎの船でやってきました。小舟をもやい、その先の粗末な掘っ立て小屋に向かいました。

 そこに居たのはひとりの女性。
おみよさんと言います。身体の具合が悪く やせ細り髪は結うこともせず乱れています。

 正造さんは言いました。

 私は呉服問屋の跡取りでした。友人に誘われて出掛けた遊郭で、おみよと出会いました
私にはもう その時からおみよしかいませんでした。ですから、おみよを身請けしました

 そのことが父親の耳に入り、勘当こそされませんでしたが跡取りからは外され 店で働く身分になりました
結果 おみよには充分なことがしてやれず、こうして病に伏せるようになりました

 あのまま遊郭に置いておけばこんな辛い目に合わせることもなかったのではないか と、悔やんでも悔やみきれません

 その様子をじっと見ていたおみよさんは、言いました。

いいえ 正造さんは悪くありません
私も正造さんと目が合ったとき、この人しかいない! と思ったのです
ですから いまのこの身を情けないとは思いますが、決して恨んだりしていません

 ふたりに木の実を渡しました。

初めて食べる木の実をとても喜んでいます。
そうして ふたりは来世を約束し合い、光の元へと還ろうとしましたが、様子が違います。

金色の光に包まれて還るはずなのに、二人からは黒い帯のようなものが垂れ下がっています。もちろん 簡単に上がっていくことも出来ません。

 そこへ大日如来さまが現れて、二人を引き戻すように言われました。


 改めて地面に降り立ち、正造さんは困ったような顔をしています。

おみよさん 本当のことを教えてください。

 そう言うと、おみよさんの形相が変わりました。

呉服屋の跡取りだと言うから安心して身請けしてもらったのに、正造さんからもらえるものはほんの少し
ご飯を食べるだけにしかなりゃしない

 だから仕方なく 夜鷹になったのよ 

正造さんは驚きを隠せません。

 それで病気になってしまった・・・
そんなこと 正造さんに言えるわけないもの
もっとたくさん渡してくれていたら、こんなことにはならなかった

 恨んだわ
正造さんについてきた自分のことも何度も後悔した
そんなに簡単に赦せるわけはないのよ


なんということでしょう・・・


 そこへやってきたのは、先ほどの女優さんです。

これが私の前世なのよ!
男の言うなりになって 結局幸せになることも出来ず死んでしまった・・・

 私の人生とおなじこと!

 でも正造さんの言い分を聞いていたら、自分が間違っていると気が付いた
おみよさん あんたも正造さんを恨むのは止めなさい
自分を責めるのも もう止めなさいな

 そう言いました。

そして今度は三人でたっぷりと木の実を食べました。
先に 正造さんとおみよさんが還っていきました。

オパールのように光る台座に乗って、ゆっくりと昇って行きました。
しっかりと二人が還ったことを確認してから、女優さんもゆっくりゆっくり 昇って行きました。


 ご供養が終わってから、その女優さんについて調べてみました。

浮き名はずいぶん流されたようですが、生涯独身だったそうです。60代で亡くなられた と知り驚きました。
その方がお付合いされていた方にも木の実をしっかりと食べていただけるようにしました。


ありがとうございます(^人^)
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