猫とワタシ

ご供養物語

2014年6月 大日如来さまに導かれて始まった 広く深い故人のご供養のお話

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この記事のみを表示する45番目は賢太郎さん

供養

45番目は 鈴木さん と仰る男性でした。
鈴木さん? 今日は名字なんですね ととても不思議な気がしました。

鈴木さんはどんなことが気に掛かっていらっしゃるのですか?

はい 私は妻に申し訳なくて・・・
実は、妻は一回り若い人でした
母が勧めてくれました

とても気持ちの良い 笑顔の可愛い女性でした

とてもお幸せだったのですね^^

ええ 私はそうでした
でも 彼女の気持ちはさほど考えたこともなく・・・


鈴木さんは、母一人子ひとり という家庭環境で育ちました。
おかあさんは女手一つで、それは頑張って鈴木さんを育てました。

30歳を超えたとき、そろそろ 嫁を迎えなくては という話になり、おかあさんが気に入った娘さんなら と承諾したそうです。
そこでやってきたのが 美代子さんでした。
一回り年下 ということですから、18歳!

とても初々しい花嫁さんでした。
嫁候補として美代子さんをみていた時は、とても気に入っていたお母さんでしたが、嫁という立場で一緒に暮らすようになると一変しました。

鈴木さんの前ではいつも 優しく声を掛け 何かと気遣っていましたが、彼が居ないときは目を合わせようとしませんし 話も全くしていませんでした。

鈴木さんはそれに気が付かずにいたのです。

そういう生活が10年続きました。

そして おかあさんがあっけなく他界し、鈴木さんと美代子さん ふたりだけの生活が始まりました。
しばらくして 病を得た鈴木さんは5年後 看病の甲斐もなく亡くなりました。

私たちには子供が出来ませんでした
まだ若いのに 美代子を残して死んでいくことは 本当に断腸の思いでした
母のことも 後になってから知ったことです
そういうことも 美代子に詫びたい・・・

では 美代子さんとおかあさんに来ていただきましょう。

かなり高齢の女性ともう一人 しっかり者に見える女性が来られました。
しっかり者に見えた女性が おかあさんでした。

鈴木さんの思いを伝えました。

しっかり者のお若く見える方の女性がおかあさんで、一緒に来た女性が美代子さん と知って、たいそう驚かれました。

美代子さんは ふふふっ と笑っています。

おかあさんは美代子さんにすぐに詫びました。
あなたを気に入って 賢太郎の嫁に と迎えたのに、私はあなたが憎くなりました
ひどいことをした と反省しています

おかあさん 良いんですよ
確かに 一緒に暮らした最初の数年間は、なぜ? ととても辛く思いました
あんなに 気に入ってくださっていたのに 
あんなに可愛がってくださっていたのに と・・・

しばらくして おとうさんのお話を聞く機会がありました
それで納得したのです

おかあさんにとって賢太郎さんがどういう存在であるか・・・
それを知ったら、おかあさんの態度は 失礼ながら 可愛らしいものに思えました

そう話す二人に安堵しながら 鈴木さんがそばに来られました。

賢太郎!

そう叫んですぐに抱きしめたのは、おかあさんです。
その姿を 微笑みながらみている美代子さん。

おかあさんが落ち着いた とみると、鈴木さんは美代子さんに近寄り そっと手を取りました。
まるで祖母と孫くらいの年齢差を 鈴木さんは笑いながら伝えました。

そうなのです 私はずいぶんと長生きさせていただきましたから^^

美代子さんはそう とても愛おしそうに仰いました。

賢太郎さんとおかあさんが残してくださったものがあったので、私は夢中で働く必要がありませんでした
子もおらず、とても自由に 面白おかしく生きさせていただきました
気がつけばとうに八十を超えていました

すべて おかあさんと賢太郎さんのおかげです
ありがとうございました

鈴木さんは しっかりと でも壊れるのを心配するように 優しく美代子さんを抱きしめました。

悪かったね
気が付かずに 申し訳なかったね
苦労ばかりさせた そう思っていたんだよ

いいえ 賢太郎さんと一緒になれて 私はとても幸せでした

美代子さんは輝く笑顔で そう仰いました。

ありがとう
ありがとう
ありがとう・・・

おかあさんも加わって、たくさんの天からの光を浴びました。
一足先に おかあさんが光の元へと飛び立ちました。

その後を ゆっくりゆっくりと まるで二人の時間を惜しむように 鈴木さんと美代子さんが上がって行かれました。


ありがとうございます(^人^)




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