猫とワタシ

ご供養物語

2014年6月 大日如来さまに導かれて始まった 広く深い故人のご供養のお話

この記事のみを表示する59番目は康さん

供養

続けての ご供養です。

今回のご供養は 必要に迫られて ということでした。

今回ご供養を希望された 康さん 彼は私の父親です。
既に亡くなっていますが、これまで真面目に供養を考えたことがありません。
なぜなら 声を掛けても反応がないから。

ゆえに放置していました。
ご供養は放置していても、私のまわりに父親の影は色濃くあります。

gokuyou.jpg

祭壇に飾ってある写真は、父のものと、父方の祖父母の金婚式のものです。
私が使っているパスワードに、父の名前のものもいくつかあります。

そんな風に、無意識の意識で父を想っているのに・・・

少し 脱線しましたね。

では ご供養に戻ります。


康さんは、なぜ自分を供養してくれないのか? そう言いました。

今いるところは、暗くて何もない所
ロウソク一本の明かりで、酒を呑み ロウソクが消えて眠りに就く
またロウソクの明かりがともり、酒を呑み、ロウソクが消えて目を瞑る

それが彼の毎日だそうです。

そう、地獄・・・
そこから抜け出したくても 抜け出す方法がわからなかった と。

そして自分がどれだけ おまえを恨んでいるか 理解してくれ と言いました。


それでは と康さんの過去生をみせてもらいました。

河原で遊んでいる 父と息子
息子は2~3歳くらいの とても可愛い男の子です。

そろそろ帰ろうか?

そう声を掛けて、父親は息子を肩車しました
そこへ 息を切らして若い女性が駆けてきました

大変です!
謀反が起りました
すぐ 帰ってください!!

父親は息子を女性に預けると 一目散に駆けていきました

彼は城主でした。

当時の息子が 康さんです。
そして 父親が 私でした。


今世 父親と娘 という立場でご縁を得ましたが、それは康さんにとっては恨みを晴らす そんな目的があったそうです。

なぜ 恨みなのですか?

教えられた過去生では、どこで恨むようなことが起ったのか まるでわかりません。
そこで、その当時の過去生をもう少し 見せてもらうことにしました。


2~3歳の男の子=康さんを預けられた女性は、父親の姿が見えなくなると男の子を川の中に連れて行き 殺していました。

その女性は、領主の子供を宿していました
正妻は、跡取り息子を生んでまもなく息を引き取りました
城主は権力を持っている上に とても魅力的な男性でしたから、手当たり次第 という言葉通り、浮き名を流したのです

その中のひとり、この女性は妊娠したことがわかると、自分の子供を跡取りに と願いました

結果 今がチャンスとばかりに、殺したのです・・・


そうは言っても・・・

そんな思いが湧きました
当時の風潮そのままで生きた自分に 落ち度があるのか? という思いも湧きながら、幼い息子に申し訳なかった と赦しを請いました

木の実を食べ、一緒に光の元へと還ろうとしましたが、どうにも光が降って来ません。
そこで まだなにかあるな と聞いてみました。

その時代の 男の子を殺したのは、今世の私の母親でした・・・
なんたること・・・

その女性にもしっかりと 木の実を食べてもらい、幼い男の子に赦してもらい やっと 光の元へと還すことができました。


そして 今世・・・

当時の幼い男の子が 自分を殺した女性を妻にしたのは 報復のためでした。
そこへ当時の父親が 二女として生まれたのは、偶然ではなく 必然だったのでしょうね。


さまざまなドラマがありました。
姉と会って昔話をするとき、父親のことも話題にのぼります。
私たちから搾取したよね という事実はもちろんあるのですが、考えられないよね と不思議に思う こころの広さや行動、言動がたくさんあるのです。

寂しい人だったんだね

そんな思いは生前もありましたが、改めてもっと 愛してほしい という康さんの思いが伝わってきました。


愛してほしい と願うあまり、自分勝手な行動も多い人でした。
それは すべて私たちを試していたのでしょう。

これでもか? 
これでも 俺を大切に考えることができるのか?

そういう思いだったのでしょうね。

一緒に並んで 愛と信頼の木の実を食べながら、昔語りをしました
こんなこと あったね
こんなことを 教えてくれたね
自慢の父親だったし 最低の父親だったね

本当に極端な人でした。

そういう話を だんだんと態度を和らげて笑いながら続けました。

そして 康さんと私は しっかりと抱き合い 笑顔で何度も頷きあい、私は光の元へと還る康さんを見送りました。


搾取された と考えるのは、今世の姉と私の思い。
当時の慰謝料をもらった と考えるのが、康さんの魂の思い。

もっとも 姉と康さんとのご縁は知り得ませんが・・・


自分の知らない 昔むかし大昔のことで、今世 思いがけない人生を送る事になる

これも 最初から決めているのでしょうが、早く知る事が出来れば その分早く笑顔で生きることができます。


とうさん 悪かったね
もっと早く 地獄から救ってあげられれば良かったんだけど・・・

いやいや 俺がお前を信じなかったんだよ
こんなことができるようになっているなんてな(笑)
ありがとうよ


そんな風に言ってくれました。


ありがとうございます(^人^)  


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この記事のみを表示する58番目はうたさんとおうたさん

供養

うたさん

16日に買ってきたりんどうが いまだに綺麗に咲いています。
実に 不思議なことですが、本当に綺麗に咲いているのです。

そこで 柿をお供えして、ご供養をさせていただきました。

58番目は、うたさん と仰います。
少し足が不自由なようで、腰も少し曲がっています。

そのうたさん、開口一番 こんなことを言われました。

私のようなものでも、ご供養いただけるのでしょうか?

もちろんですよ と思わず うたさんの手を取りました。
すると、うたさんのお顔が鬼の形相に変わりました。

思わず ギャーッと声をあげそうになりましたが、そこは抑えて・・・

何事もなかったかのように、お話を伺うことにしました。


私は子どものころから 不思議な子だ おかしな子だ と言って遠巻きにされていました

独り言を言う とか 時々 顔付きが変わる と言われていました
でも、年ごろになり 結婚の話が出るころにはそういうこともなくなり、誰も思い出さなくなりました

子が出来、育て、そして巣立っていきました
夫も亡くなり ひとりになったら、昔のおかしな癖が出るようになったのです

家に居るときはなんでもないのに、外に出るとそれは暴れます
暴れて 人を傷つけるようなこともしました
そうなると 私の姿を見ると誰もが 家に入ったり、別の道を通ったりして避けるようになりました

寂しい余生でした・・・

うたさんは その鬼のように見えるその人を なんと呼んでいるのですか?

鬼 です
だって その通りでしょ!

そうかもしれませんが、少し気の毒です、おうたさん と呼ばせていただいてよろしいですか?

ええ どうぞどうぞ

そこで おうたさんに話を聞きました。

おうたさん あなたはうたさんを困らせているようですが、ご存知ですか?

いえいえ 私はうたを助けているのです
でも どんどんうたは ひとりになっていく・・・
どうしたものか と考えていました


いったい どういうことでしょう?

私が外で村人を襲う
それを うたが助ける
そうすると 村人は、うたを良い人だと友達になってくれるでしょう

でも みんな逃げるようになってしまった
どうして うたと友達になってくれないの?
友達だった人さえ うたを避けている

いったい なにが悪いのか・・・

おうたさん、それはちょっと違うようですよ
私には おうたさんがみえました
ですから 名前も付けさせてもらいました

でもね、村人でおうたさんがみえる人は ほとんどいません

えっ 居ないのですか?

はい、誰もおうたさんを見ていないのです
ですから、いつも うたさんがひとりで暴れている
そして ひとりでなだめている

これでは うたさんは良い人になるどころか おかしな人 ですよね

おうたさんは うなだれてしまいました。

そうだったのね・・・
うたのために良かれと思ってやっていたのに・・・
それが うたをおかしな人 と見られる原因だったなんて・・・

うた ごめんなさい
本当にごめんなさい


おうたさんは、うたさんの手を取り 涙を流しながら 謝りました。

おうたさん
良いのよ
あなたがそんな気持ちだったなんて、私は知らなかった
それにね 私もおうたさんの姿がみんなに見えていない ってこと 
気が付かなかったのよ

うたさんは笑いました。

なんて 滑稽だったでしょうね

ふたりで暴れる役となだめる役のはずだったのに、ひとり芝居だったなんて・・・


笑いながら、うたさんとおうたさんは泣きました。

おうたさんには、うたさんの身体からしっかりと出て来ていただき、光を浴びていただきました。

来世は お互いが幸せになってくださいね^^

うたさんとおうたさんは 手を繋いで、楽しそうに話をしながら 光の元へと還っていきました。



おうたさんは、双子として生まれるはずでしたが途中で うたさんに吸収されてしまったそうです。

身体はなくなっても 魂はそのまま残ったようで、幸せな時にはじっとしていましたが、うたさんがため息をつく回数が増えると 泣いた赤鬼のお話よろしく、村人の前で 悪い鬼の役をやったようです。

笑ってしまっては失礼ですが、村人たちはさぞや 不思議な思いで見ていたのでしょうね。
それにも やっと気が付いて・・・

来世は うたさんも おうたさんも それぞれが幸せに生きてくださることでしょう。


ありがとうございます(^人^)

この記事のみを表示する57番目は房子さん

供養

 しばらく空きましたが、また ご供養を始めます。

今日は57番目 房子さんです。


房子さんはスカーフを被って出て来られました。

あなたは私を知っている と開口一番に言われました。

今世の話ですか? と聞くと、そうだ と仰います。
しかし 私の記憶の中に房子という名前の友人知人はいません。
すっかり 忘れている人なのでしょうか。

それはさておき、何がつらいのですか? そう聞きました。
話がうまく噛み合わないので、今日のご供養の木の実 林檎をお渡しして、生き様をみせていただくことにしました。


いきなり砂漠地帯での戦争の様子が現れました。
戦車が唸りをあげて走り、轟音を立てて周囲を破壊しています。
しばらくすると、その様子は変わっていき 次は破壊された土の家の前で座る少女たちがこちらをじっと見つめています。

どういうことでしょう?

木の実をひとつ 食べ終えた房子さんがそばに来ていました。
いきなりスカーフを外すと激しい勢いで言いました。

私はこの美貌と頭脳で世界を変えようとした
けれど 行く先々 出会う人々は私の期待には添えなかった
なぜなんだ?
私の思想は素晴らしいものなのに、なぜ皆は共感しない?
なぜ 共に戦おうとしない?

まだまだ 血気盛んでこれではご供養できません。
と言っても、房子さんは目も耳もない 髑髏の姿でした。

そこで、大きな愛と信頼の木の下にお連れして、この木の実を思う存分食べてください と伝えました。

手の届く木の実をもいで、餓鬼のようにむしゃぶりつきました。

その間に、あなたと関わった人たちに来てもらって話を聞いても良いですか?

そう聞くと ああ 私の素晴らしさを伝えてくれるだろうよ と振り向きもせず 答えました。


私の目の前には、長蛇の列が出来ていました。

どういう方でしたか?

憧れました
素晴らしい思想だと思いました
必死で彼女についていきました
彼女も私を信じている と言ってくれました

でも ふと違和感を感じてそれを伝えたら、私の命は終わりになりました


ほとんどの人がそう 言いました。

素晴らしい人
美しい人
憧れの人

言い方は少しずつ違っても、彼女を崇めたことは間違いありませんでした。

それでも・・・

皆が異口同音に語ったのは、

信じている と言ってくれていたのに、些細な反論の言葉で 相手にしてもらえなくなった
そうではないかもしれない と言ったら、牢に入れられた

信じている という言葉は嘘だったのだろうか

そうも言いました。

話が尽きたので、その人たちも愛と信頼の木の下にお連れしました。


房子さんはまだ 必死で食べています。

あとから食べ始めた人たちは、みな 充分に食べるとひとり ふたりと木の下から離れていきました。
気が付くと、房子さん一人になっていました。

それでも 房子さんは食べる手を止めません。

ようやく 房子さんが食べることを止めたとき、彼女の手は肉がついて白く優しい手になっていました。
その手にポツンと涙が落ちました。

そしてその手で 自分の顔を触りました。

ふっくらと肉付きの良い肌に ほんのり紅をさしたような頬
くっきりと強い意志を示すような眉もありました。
もちろん 髪の毛もツヤツヤと肩先に流れています。

ああー

房子さんは顔を覆って激しく泣き出しました。
暫くは泣くに任せていましたが、肩にそっと手を置くと 静かに顔をあげました。


私はなんてことをしたのでしょう
ごめんなさい
ごめんなさい

そう言って また泣きました。

周囲には、一旦は木の下から離れた 昔の同志たちが再び集まってきました。

房子さん 泣かないで

そっと手を掛けました。
その人の顔を見て、また ごめんなさい と言い、激しく泣きました。
どの人にも 同じように 謝って そして 泣いていました。

誰も房子さんを責めません。
それが 房子さんには余計につらかったかもしれません。

やがて 空から金色の光が降りてきました。
その光を皆で浴びて、同志だった人たちはそれぞれが 笑いあい 語り合いながら 光の元へと続く階段を昇っていきました。

最後に残った房子さんは、天使たちに導かれ ゆっくりと笑顔で階段を昇っていきました。





房子 という名前は、あの人しか思い当りません。
今 どうしているのだろう?
ネットで調べてみました。
現在 八王子医療刑務所にて服役中 だそうです。

存命の方のご供養は初めてです。
これで こころ静かに光の元へと還られるでしょう。

波乱万丈な 人生・・・
ご苦労さまでした。